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世界3大ファンタジーと言われる作品は、指輪物語ゲド戦記ナルニア国物語である。初めて指輪物語を読んだのは小学3年生の頃だったと思う。冒頭の歴史解説がどうしても難しく、しばらく読むことを諦めていたのだが、翌年改めて読み始め、食い入るように読み終わってしまったことを覚えている。

しかし、他のふたつはこれまで読んだことがなかった。先週末、ふと思い立ち、ゲド戦記を番外編までセットで購入した。

指輪物語が神話世界のある一時期を描くのに対して、ゲド戦記は大きな歴史観のなかで抜粋するように鍵となる出来事を描く。2巻まで読み、指輪物語の奥深さを再認識している。それでも世界3大と称されるように、ゲド戦記の描く世界もまた圧倒的だ。

2巻の末にこんな文章がある。

『自由は、それを担おうとする者にとって、実に重い荷物である。勝手のわからない大きな荷物である。それは、決して気楽なものではない。自由は与えられるものではなくて、選択すべきものであり、しかもその選択は、かならずしも容易なものではないのだ。』(p233)

そして、自由を諦め、自らを他者に委ねることを選ぶ者もいると説く。真理だと思う。だからこそ、私たちは悩み考え苦しみ、それでも自由を求めていくのだ。

最近は専門書や実用書ばかりを読んでいる。仕事で求められること、将来の勉強のため、そうした目的的な読書ばかりである。確かに身になる本は価値がある。

しかし、時たま、小説を読むと世界がふっと広がる感覚になる。実用的な本はいまの自分にとって、同時にある条件下において有効な話である。真理は普遍的だ。そうした普遍的な考えと言葉を紡いでいくためには、いま実用的でないものこそ、手に取り、思考を深めていく必要があるのかもしれない。

同時に本は楽しいものだ。読まねばならぬものではない。ならば、好きな本を読み、新しい本に挑戦し、新しい世界に出会いたいと思う。