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トルコにやってきた

5月上旬、来週からトルコに行ける?と上司から尋ねられ、翌週トルコにやってきた。いつか旅行で行きたいと思ってはいたが、まさか発の海外出張で来ることになるとは思いもよらなかった。慌ただしい出発で、気づけば2週間が経った。

トルコはいま、シリア難民問題の大きな鍵を握っている。

アラブの春による影響を受けてはじまったシリア内戦では、シリア政府、反政府組織、ISIL、クルド系勢力が”四つ巴”の争いを呈している。さらにNATO諸国、アメリカ、ロシアも加わり、なんだかもう”ぐちゃぐちゃ”な状態なのである。

これまで480万人以上がシリアを離れ、IDP(国内避難民:Internally Displaced People)も含めると、移動を余儀なくされた人は1,000万人を超えるとも言われている。そのうち、270万人もの人がトルコに逃れてきている。

さらには一連の紛争により、28万人もの人が亡くなっている。

こうした状況ゆえ、「21世紀最大の人道危機」と言われる。溢れかえる難民により、各国は国内における難問受け入れ問題にぶつかり、EUではシェンゲン協定の存続も危ぶまれる。世界大戦後、彼らが築いてきた難民の権利、人権の保護といった倫理がゆらぎはじめている。

そんななか、3月18日にトルコとEUは、難民対策に関する合意を結んだ。トルコからギリシャにわたる不法移民を送還するかわりに、同数のトルコ国内にいるシリア難民をEU内で受け入れる、EUは難民対策費として30億ユーロの資金援助を行う、さらにトルコのシェンゲン協定加盟を進めるものである。JETROの資料に詳しい。

さらに、シリア内における戦闘行為も含め(トルコ国内で書くことは避ける)、ますますトルコはシリア問題において、重要な鍵となっているのである。

 

先日、5月23日24日、イスタンブールで世界人道サミットが開催された。MSFが参加辞退を表明したように、実用的な成果は得られなかったようである。

そして26日27日に開催された伊勢志摩サミットにおいても、十分な成果が得られなかったようである。

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このように世界各国の足並みがそろわず、事態は混沌としていくなかで、わたしたちNGOの人間はどのような働きかけができるのだろうか。

残りの滞在期間、じっくりと考え、動いていきたい。