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ミャンマーに赴任した

ミャンマーのはなし

トルコから帰国してはや1ヶ月。ミャンマーへ赴任が決まり、バタバタとカレン州パアンにやって来た。パアンはヤンゴンからバスで6時間、カレン州の州都だ。事務所はダウンタウンから少し離れたところにある。

 

不思議とパアンの風景に懐かしさを覚える。なぜだろうと考えて思い出すは、フィリピンだ。学生時代に通ったレイテ島のマタグオブ。ど田舎で、特別なものはないけど、人が良くて、バイクタクシーとトゥクトゥクが走る町。ときどきひどい雨が降るから、みんなサンダルで軽装。とっても懐かしくて、すぐに雰囲気に馴染んでしまう。

もっともフィリピン人とミャンマー人の性格は全く異なるから、パアンは気の優しいマタグオブと言えるかもしれない。

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カレン州に住むカレン族はスゴーカレンとポーカレンに分かれるが、スゴーカレンの方がキリスト教徒が多い。イギリスの植民地時代、ビルマ族のいる中心地域とそれ以外の地域を分割し統治した結果、ビルマ人地域と多民族地域には大きな隔たりが出来た。その間、キリスト教宣教師は多民族地域のカレン州に入り、宣教活動を行ったらしい(曖昧な記憶によれば)。多くはないが、イスラム教徒もいる。町には金ピカな寺院と、バプテストの教会と、シンプルなモスクが混在する。

また、パアンはタイ国境に近いため、タイ料理のお店も多い。加えて中国料理もインド料理もあり、ヤンゴンには400店もの日本食店があるようだ。

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こうした多民族、多宗教、多文化が織りなす雑多な雰囲気がミャンマーならではだろう。ヤンゴン都市化が進みつつも、イギリス植民地時代の建物が残れば、オンボロの民家も建ち並ぶ。民族や宗教という横の広さと、時間という縦の広さが立体的な文化を生み出している。

こうした豊かさが多くの人を惹きつけてやまないのだろうと納得できる。

 

イミグレーションの役所に行けば、一台もパソコンがない、停電は日常茶飯事、ネットは遅くてときにメールさえ受信できない。政府エリアしか入られないし、ホテル以外に外国人は宿泊できない。教育は一律ではなく、高等教育機関は未整備。

これまでの鎖国状態が守ってきた文化と、妨げてきた発展。民主化したからといって、相変わらず変わらない排他的な政府。

 

はたしてミャンマーはどこに行くのだろう。パアンに住み始めて3日目。そんな佳境にいるミャンマーに期待と希望と、同時に不安も抱くのだ。