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モヒンガーと民主化

ミャンマーのはなし

モヒンガー。初めて名前を聞いたときはどんな料理が出てくるのか、まったく想像もできなかった。でも一口食べたら、意外と美味しい。魚の出汁がしっかり出ていて、カレー風味の味も日本人に馴染みやすい。そうめんに似た米麺ももちっとしていて美味しい。

すっかり気に入って、先日、事務所のスタッフに作り方を教えてもらった。

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日本で言うとラーメンだろうか。ただ、州ごとに作り方が異なり、家庭の味を母親に習うという点では、味噌汁やお雑煮のような家庭の味かもしれない。

 

もともとはナマズを使ってスープを作る。日本でナマズなんて食べたこともない。どのように調理するかと思って楽しみにしていたら、スタッフが持ってきてくれたのは見たことのない川魚だった。どんな魚でも良いらしい。

ナンプラーターメリックレモングラスなどと煮て出汁を取り、さらに魚の身はほぐして、玉ねぎやにんにくと炒める。

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ミャンマーの玉ねぎはやけに小さくて、たくさん剥かないといけない。

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先ほど取った出汁に炒めた魚の身を加えて煮込む。ぐつぐつとろみが出るまで煮込む。ヤンゴンでは豆の粉をさらに加えたり、他の州ではたくさんの唐辛子を入れたり、州ごとに地元の味がある。

ヤンゴン出身者がカレン州でヤンゴン風のモヒンガーを出したら、まったく売れずに辞めてしまったとか。

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麺は茹ですぎたそうめんに似た米麺。朝市で買えるようだが、くっついちゃって大変。油を使いながら解いていく。

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だいたい1時間くらいで完成!自分でつくる(ほとんど何もしていないけど・・)モヒンガーは格別に美味しい。自分の好みでコリアンダーやゆで卵、生もやし、生いんげんなどをトッピングして食べる。日本ではもやしといんげんを生で食べることは珍しいけど、青臭いながら、独特な食感と風味がたまらない。

モヒンガーはさっくと軽く食べられるので朝ごはんや小腹が空いたときにぴったり。事務所の近くにモヒンガー屋さんがないのが残念。

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このモヒンガーを初めて食べたのは高田馬場にあるミャンマー料理店ルビーだった。ここで食べたモヒンガーはヤンゴン風だったと思う。

このルビーは土井敏邦さんが監督を務められた「異国に生きる」に登場する。店主のチョウチョウソーはミャンマー民主化運動に関わったことで、軍事政権の圧政に追われ、難民として日本に来た。この映画では彼が家族と再会し、日本で生きていく姿が描かれている。

チョウチョウソーさんの妻・ヌエヌエチョウさんが出してくれたモヒンガーもまた格別に美味しかった。

『異国に生きる』日本の中のビルマ人:ドキュメンタリー映画:土井敏邦