満月とパゴダとダディンジュー祭

ミャンマーでは満月の日は特別だ。

先週、日曜日はダディンジュー祭（Thadingyut）だった。光の祭とも呼ばれるこの満月の日に、仏教徒はみな、パゴタへお祈りに行き、ろうそくや灯籠を灯す。たくさんの灯りに照らされる風景はとても幻想的だ。

田舎街のパアンでも、町で一番大きいシュエインミャウパゴタ（Shwe Yin Myaw Pagoda）にもたくさんの仏教徒が集まる。

屋台も並び、厳かなパゴタも賑やかな雰囲気になる。ミャンマーは上座部仏教なのに、肉や魚のつくねが売られているのはちょっと不思議。

たくさんの灯りに照らされる神木も、熱心にお祈りを捧げる人々もとても美しい。

みな神木のまわりで何本かのろうそくに火を灯し、強い香りのする線香を立てる。そして、両手を頭にあて、ひれ伏し額を地面につける動作を3回繰り返す。

パゴタ内の広場ではろうそくでパゴタが描かれていた。ろうが至るところに流れており、床は怖いくらいにつるつる。危うくスルッと転びそうになった。

路上では灯籠が上がっていた。バランスが悪く、ふらふら上がりながら、燃え尽きて自宅の方に落ちたときには焦った。どこかで火事にならないのだろうか。

ダディンジュッ祭は、仏教で仏陀が天界から地上に戻ってくる日でもあり、乾期の境目の日でもあるようだ。ここ最近、雨の頻度が減ってきて、少し涼しくなってきた。ミャンマーの"冬"がやってくるのも、もうすぐだ。