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Building a Better Response(BBR)オンライントレーニング

パアンのように首都から離れた場所だと、なかなか研修に参加する機会がない。嬉しいことに、オンラインで研修を受けられるコースがどんどん増えてきた。そこでさっそくBuilding a Better Response(BBR)のオンラインコースを受講した。

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Building a Better Response

Building a Better Response(BBR)とは

Building a Better Response(BBR)は国際緊急人道支援において、より効率的で効果的な活動を行うべく、NGOを含めた様々なアクター間の連携調整を目的とするプロジェクトだ。Webサイトの文言を借りれば、

The Building a Better Response (BBR) project aims to enhance the capacity of national and international NGO workers and other humanitarian actors to engage with the international humanitarian coordination system in a manner that improves overall coordination and responds to the needs of crisis-affected populations.

であり、クラスターシステムを中心とした連携調整の仕組みをもとに、国内外のNGOやUN機関がいかに被災者のニーズに応えていくかというものだ。

International Medical Corpsが主導し、Concern WorldwideとHarvard Humanitarian Initiativeとの協働により立ち上げられた。

 

オンラインコースの内容

オンライントレーニングは次の5つのユニットから成る。

Unit 1: Foundations of Humanitarian Action

緊急人道支援における主要アクターを解説した上で、人道支援の原則やこれまでの歴史を紹介し、どのような経緯を経て現在の仕組みが生まれてきたか、どこが重要な点であるかを説明する。

Unit 2: The International Humanitarian Architecture

Inter-Agency Standing Committee(IASC=機関間常設委員会)やEmergency Relief Coordinator(緊急援助調整官)、Humanitarian Coordinator(人道調整官)といった仕組みをはじめ、被災国内外における緊急人道支援の調整メカニズムを解説する。

Unit 3: The Cluster Approach

常設の国際クラスターと、被災状況に合わせて設置される国レベルのクラスターの仕組みを説明する。また、11にわたるクラスターの主な役割と、主導する組織も解説。

Unit 4: Planning and Funding the Humanitarian Response

Humanitarian Programme Cycle(人道支援プログラムサイクル)を説明した上で、どのようにニーズアセスメントやプランニングを行うか解説する。また、Central Emergency Response Fund(CERF=国連中央緊急対応基金)による貸付と給付という2種類の資金メカニズムを紹介。

Unit 5: International Law and Humanitarian Standards

改めてInternational Humanitarian LawとHuman Rights Lawの概要を説明し、緊急人道支援で働く人がプロフェッショナルであるための基本原則を伝える。

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オンラインコースのすすめ

現場の日常業務に追われていると、どうしても視点が狭くなりがちだ。業務とは別に自分自身の関心を勉強したいこともあるだろう。とてもありがたいことに、無料で受講できるオンラインコースがどんどん増えている。

Building a Better Responseのコースはとても分かりやすく、ユニットごとに分かれ進捗状況が目に見えるため、達成感を感じながら進められた。ひとつのユニットに1時間かからないくらいなので、全部で5時間あれば十分に修了できるだろう。

対面でのコースも別にあるが、移動費や受講料、時間を考えると、決して悪い選択肢ではないように思う。

国内外の遠隔地に住んでいる人、現場で働きながら大きな視点も手に入れたい人、現場での事業運営のヒントを得たい人、これから国際協力分野で働く人などにおすすめだ。

参考サイト