7days

自分のできる範囲で

気が付けば前回の更新からもう4ヶ月も過ぎてしまった。いくら海外にいると言えども、もう2年同じ場所で働いていると非日常が日常になり、変化のない日々のように感じてくる。

実際には色んな出来事が重なり、慌ただしい日々だった。だが、それも日常の一部となり、改めて文字に起こそうという気持ちを削るのだ。

 

ここ数ヶ月で一番大きい出来事と言えば、事業責任者になったことである。今ままでのびのび仕事をしていた状況から一転し、事業責任者として色んな物事を引き受けなくてはならなくなった。いくら15人程度の小さな事務所と言えども、人が15人いれば、毎日のように様々な人間関係や事業上の課題に直面する。

マネジャーとしての仕事が初めての中で、判断に迷うことも、判断に後悔することも、自分の力不足を痛感することも、もう数えきれないほどにある。フィールドで働きたくてこの仕事に就いたのだが、どんどんフィールドから離れざるを得ない状況にフラストレーションも感じる。

一方で、この役割に就いたのであれば、現状をどうにか良くせねばという気持ちが生まれてくる。もともと転職のハードルが日本に比べてとても低いミャンマーであることを鑑みても、僕の事務所での現地スタッフの入れ替わりは激しいように思う。

この状況をどうにか改善し、事業を軌道に乗せねば、ここで何かを達成したという経験には至らないだろう。

 

正直なところ、自分自身の就業条件にも疑問を感じることがある。

”事業責任者”になったにもかかわらず、団体内での立場は変わらないために、決裁権限も給与額も何も変わらない。ただ、責任のみが増えただけで昇進ではないのだ。そもそもこの変更だって、事前に話があったわけではなく、いつの間にかである。

一方で、自分自身への人事評価もなく、団体からの研修もない。言ってみれば、「放置」である。別に職場に対して過度な期待を抱いていないが、自分の働きが、良いか悪いかは別にして、どのように評価され、それがインセンティブにどう結びついているか実感が持てないのだ。

 

ただ、そうした不満を、僕の事務所の現地スタッフも同じように感じているのではないかと思うのだ。ならば、少なくとも僕が変えうる範囲の中で、良い職場を作ってから次のことを考えても良いのではないかと。

そうしよう、今年いっぱいまで頑張ってみよう。

あと4ヶ月でできる限りの工夫をして、少しでも良い環境をつくって、納得できるまでやってみよう。きっとそこまでやれたならば、次の選択も胸を張ってできるのではないかなと思う。