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猫をカンボジアから日本へ連れて行く

世界で狂犬病がない国と地域は、ノルウェースウェーデンアイスランド、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、グアム、ハワイ、フィジー諸島、そして日本のみ。

狂犬病発生国から狂犬病のない日本へ猫や犬を連れて行くことはとっても大変。去年末からカンボジアで猫を二匹飼い始めた僕も準備を始めるも、カンボジアから日本への移動はほとんど情報がない。どれほど需要があるか分からないけれど、僕の体験を随時まとめていこうと思う。

2020年2月時点で、まだプノンペン在住。いつ日本へ移るか未定なのだけど、準備には少なくとも半年はかかるから、早めに準備を始めている。

掲載日:2020年2月8日
最終更新日:2020年5月1日

プノンペンの動物病院

プノンペンにはいくつか動物病院がある。僕が行ったことがあるのは、Animal-Mama Veterinary HospitalAgrovet Veterinary Clinicの2箇所。ただ、Agrovetは以前にパゴダで拾った猫のパルボウイルス感染症を見逃されたことがあって、僕はあまり信頼していない。一方、Animal Mamaは衛生管理もきっちりされているし、判断や対応も早く安心感がある

→対応は早いと書いていたが、メールや電話でのコミュニケーションは時間がかかったり、返信が返ってこないことが多いので撤回。直接訪問し、担当者と話を詰めていくのが早い(2020/2/25)

いま僕が飼っている二匹ともAnimal Mamaで保護され、里親になったこともあって、僕はここがかかりつけ。日本に連れて行くための準備は、この動物病院と進めていった。

 

輸入手続き

日本へ連れて行くためには、動物検疫所が発行する輸入手続の手引書に沿って、準備を進める。手続きをひとつでも忘れたり、飛ばしてしまうと、余計に時間がかかってしまうので、手引はしっかりと読もう。

www.maff.go.jp

手続きは手順4だけで6ヶ月間はかかるため、少なくとも7〜8ヶ月間はかかりそう。早め早めで準備を進めていくことがおすすめ。

 

1. マイクロチップの埋め込み

1回目の狂犬病予防注射[→手順2]を接種する前(同日可)にマイクロチップを埋め込む。Animal Mamaでは保護猫の譲渡は、マイクロチップの埋め込みと狂犬病などのワクチン接種が終わってからになるため、譲り受けるときにはすでにマイクロチップの埋め込みは終わっている。マイクロチップの15桁の番号は、Pet Passoportで確認できる。

もしマイクロチップ埋め込みが終わっていない場合は、Animal Mamaで対応してくれる。価格は45ドル。 

 

2. 狂犬病予防注射(2回以上)

以下の条件で、2回以上の狂犬病ワクチンを接種しないといけない。

1回目:生後91日以降、マイクロチップ埋め込み日の同日かそれ以降に接種
2回目:1回目の接種日から30日以上の間隔をあけて、1回目の有効免疫期間内に接種。

Animal Mamaでは、2回目の接種は1回目のワクチン接種から「30日以内」に行っており、ワクチンを接種した1ヶ月後から有効免疫期間として認めている。僕の場合、1匹は2回目の接種は1回目の接種日からちょうど30日後であったため、上記の条件を満たしていたのだが、もう1匹は27日のみであった。そのため、狂犬病抗体検査の前に1匹は再度、ワクチンを接種した。

なお、Animal Mamaのルールであると、接種日から1ヶ月は有効免疫期間として認めていない。つまり2回目の接種日が、有効免疫期間の開始日前になってしまう。ただ、動物検疫所の成田支所にこの点を問い合わせたところ、日本ではそのようなルールがないため、問題ないとのことであった。

 

3. 狂犬病抗体検査

2回目の狂犬病予防注射後(同日可)、指定検査施設で狂犬病抗体検査を受ける。Animal Mamaでも対応しており、価格は1匹180ドル。結構する・・。また、2回目のワクチン接種から30日以降に行うことを推奨しており、僕は2020年2月後半に検査を行う予定。検査施設はイギリスとのことだが、どの検査施設かは確認中。

→Animal Mamaが利用している検査施設はイギリスのバイオベスト ラボラトリー社(BioBest Laboratories Ltd.)とのこと。農林水産大臣の指定する検査施設に含まれる。日本の手引では、2回目のワクチンと同日可能と伝えたが、Animal Mamaでは1ヶ月後以降でしか送らないとのこと。急ぎの場合は要交渉(2020/2/28)

→3月1日に採血をしました。むぎ(茶色)は大人しくしていたものの、いっきゅう(黒色)は大暴れ。動けないように専用の道具を使っても暴れる暴れる。結局、ガスで眠らせて採血した・・。結果は早ければ4〜6週間ほどで返ってくるとのこと。採血の際には、カンボジアと日本における住所と連絡先、パスポートのコピーが必要だった(2020/3/1)

検査結果が届くまでに2〜3ヶ月ほどかかるとのこと。狂犬病に対する抗体価が0.5IU/ml 以上でなければならず、ここで基準値に達していない場合は、ワクチンの接種や検査を再度行う必要がある。1回でクリアしてくれると良いなあ・・。

→なかなか病院から連絡がないため、連絡してみたところ、3月17日には検査が終わっており、結果は二匹とも3.08IU/mlで無事に基準を満たしていた。ただ、新型コロナの影響によりイギリスから原本の郵送ができない状況であるため、受け取りにはしばらく時間がかかりそう。ともかく猫さんたちの準備段階は終わってひと安心。あとは待機期間を待って、検疫所やカンボジア政府との書類作成のみ。特にカンボジア政府からの輸出許可書取得が心配…。(2020/5/1)

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暴れるいっきゅう

 

4. 輸出前待機

狂犬病抗体検査の採血日から180日間以上待機する。狂犬病抗体検査の結果は採血日から2年間有効で、狂犬病ワクチンの有効免疫期間を切らしてはいけない。

→採血日を0日として、180日以上待機する必要がある。採血は2020年3月1日に行ったので、待機期間は2020年8月28日までになる(2020/3/1)

→無事に狂犬病抗体検査の基準値を満たしていたので、予定どおり待機期間は2020年8月28日まで(2020/5/1)

 

5. 事前届出

日本への到着日の40日前までに、到着予定空海港を管轄する動物検疫所に事前届出を提出する。届出受理書を受け取る。

→届出書には飛行機の便名や到着日も書かねばならないので、航空券は到着予定日の40日前には手配しておく方が良さそう。新型コロナの影響がいつまで続くか分からないため、航空券の手配も難しい状況ではあるが、とりあえず仮の出国日を9月20日としてスケジュールを考えてみる。届出書の提出締切は8月10日になるから、航空券の手配(最終的な日程決定)は8月前半には終えておきたい。今回はマイルを使用するつもりなので、とりあえず6月中には一度予約をしておこうと思う(2020/5/1)

 

6. 輸出前検査&7. 輸出国の証明書の取得

出国直前(搭載前10日以内)に、民間獣医師または政府機関の獣医官による臨床検査を
受ける。まだ未経験のため、具体的な情報はなし。各証明書はAnimal Mamaで対応してくれる。必要な証明書と料金は以下の通り。

カンボジア政府からの輸出許可書:60ドル
獣医師による証明書:45ドル
狂犬病ワクチン接種証明書:10ドル
マイクロチップ証明書:10ドル
Screwworm証明書:15ドル

Screwworm証明書はなんのためか、輸入に必要か不明。動物検疫所によるForm ACには含まれていない。

 

8. 輸入検査

日本到着後、到着空海港の動物検疫所で輸入検査を受ける。

 

飛行機の手配

やっぱりいちばん心配なことは、カンボジアから日本までの移動。飛行機での移動中に亡くなってしまったニュースも聞くので、とても不安。機内持ち込みができれば良いのだけど、ほとんどの航空会社では対応していない。

できるだけ負荷が少ない方法を考えると、ANAの直行便かなと思う。貨物室預かりになってしまうが、移動時間が少ないし乗り継ぎもない。

www.ana.co.jp

一機あたりの受付制限数があるようなので、事前に申し込みをしておくのが良いと思う。当日、同意書を提出する必要があるが、その他に提出すべき書類があるかも。また、狂犬病抗体検査が終わった頃に問い合わせてみようと思う。

なお、カンボジアから日本までの料金は1匹250ドル。ペット用コンテナに入れるが、コンテナ内には給水器のみしか入れられない。ネットで調べてみると、長時間コンテナで過ごすことや給水器に慣らさせておくとよいみたい。また、コンテナの下には吸水シートを敷いておくと良さそう。

 

準備に際して揃えたもの

渡航に際して以下のものを揃えた。使用した感想はまた後ほど追記する予定。

①クレート
おそらくプノンペンで一番ペット用品の品揃えの良いNAVETCO Animal Clinicで購入。1台40ドル。

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②給水器
クレートに取り付けるウォーターノズル。1個1,010円。出発前までに使えるように練習をしておこう。

③吸水シート
移動中にクレート内に敷くシート。システムトイレ用だけど、脱臭・吸水効果が強そうなので購入。

④ハーネス
移動中に逃走しないように念のためハーネスを購入。どちらもXSサイズを買ったが、サイズがあっているかちょっと不安。まだ試していない。

 

日本へ到着してから

ANA便は早朝着なので、動物検疫で数時間かかったとしても、お昼頃には通過できるのではないかなと思う。とりあえず実家に向かう予定だけど、念のため、近場の動物病院を調べておくほうが良さそう。

 

最後に

これだけ厳しい対応をしているから、日本では狂犬病を撲滅できたんだなあと。心配も多いけれど、少しずつ準備していこう。

 

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我が家の猫さま

※当記事の情報に誤った情報や古い情報が含まれているかもしれません。あくまでも参考情報として捉えていただき、実際は動物検疫所の手引に沿って、準備をされてください。