7days

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

蜂窩織炎(ほうかしきえん)にかかった

自分のはなし

休暇と東京本部への出勤のため、2月中旬から2週間ほど一時帰国した。

久しぶりの日本を楽しみにしていたにも関わらず、蜂窩織炎(ほうかしきえん)にかかり、結局ほとんど自宅で寝て終わってしまった。

蜂窩織炎とは虫刺されや傷口などから細菌が侵入し、真皮や皮下脂肪に到達して炎症・化膿を起こすもの。悪化すれば、意識消失や敗血症の可能性もあり、死亡率も30%ほどになるらしい。

僕の場合はミャンマーから帰国した5日後に38.5℃と急に発熱し、病院を受診し判明した。帰国後すぐということでマラリアの可能性も疑った。いつかの誰かの参考までに経過をまとめておく。

 

2月15日(木)頃

はっきりと覚えていないが、パアンやヤンゴンのホテルで左足を蚊に刺された。特に変わったものではなく、ふつうの虫刺され。

2月18日(土)

虫刺されを中心に赤く腫れが広がる。虫刺されはしこりができ、腫れは熱を帯びている。歩く際に痛みを感じるようになる。だが、以前も同じような腫れができたことがあり、あまり深刻には考えていなかった。

2月20日(月)

実家に帰省。18日から腫れと痛みが大きくなる。特にしばらく座ってから歩き出すときに激しい痛みがある。虫刺されを塞いでいたかさぶたが剥がれ、膿と思しきものと出血。少し痛みと腫れが引く。

2月21日(火)

足の付け根のリンパが腫れてきたため、地元の皮膚科を受診。が、医師にミャンマー帰りと伝えると、患部に触れもせず、抗生物質を飲んで治らなければミャンマーの病院を受診しろと伝えられる。医師の気持ちも理解しつつ抗生物質を服用開始。

夜、久しぶりに家族と温泉に行く。が、寒いのなんの。温まっても温まっても悪寒がする。帰宅後、37.9℃と発熱。後で思えば、この温泉が良くなかった。

2月22日(水)

翌朝は38.5℃まで熱が上がっていたため、マラリアの可能性を考えて、国立国際医療研究センター病院感染症内科を受診。マラリアの検査では陰性だったことから蜂窩織炎の診断。下痢はなく、頭痛と胃痛のみ。

とりあえず一安心。入院か自宅での治療か選択して良いと言われ帰宅。強めの抗生物質を服用し、月曜日に再診することになる。

2月23日(木)

熱帯性マラリアは1回目の検査では陰性になることがあると聞いていたため、熱の経過をしっかり観察。下痢などの熱帯性マラリアの症状がなく、徐々に熱も下がり、熱のぶり返しもなかったため、三日熱や四日熱マラリアの可能性もないと判断。入浴や運動は避け、とにかく寝て休養した。

2月27日(月)

ようやく平熱まで戻り、医師にも問題ないと診断される。ただ、発病から10日間は抗生物質を服用する必要があるとのこと。実際に3月2日(木)あたりまで熱っぽさがあり、頭がぼーっとしていた(決して休みボケではない)。

 

今回、①早い段階でマラリアの可能性を疑ったこと、②感染症の専門医に診てもらったことは良い判断であったと思う。急な発熱があり、さらにそれが虫に刺されてから1週間ほど経過していた時点であったため、マラリアの可能性を考えた。そして、実家がある山梨県にはマラリア診断ができる感染症内科がないことを知っていたため、東京まで行き信頼できる専門医を受診することができた。そうして、マラリアデング熱などの可能性を排除でき、適切な診療を受けられた。

日本で熱帯病が原因で亡くなる多くの人は、専門医ではない医師を受診し誤った治療を受けたことによると聞く。ついつい日本の医療は進んでいると思いがちだが、熱帯病の経験がない医師も多く、適切な医療機関にかかることが重要だ。

熱帯病の可能性がある国に行く人は、最低限の知識を身につけ、それらの可能性を疑えるようにしておくと良い。また、潜伏期間のある病気もあるので、日本や滞在先の病院情報を集めておく必要がある。そうすれば、何かあっても、少しは安心できる。

なお、日本の感染症内科はこちら。

今回僕が受診した国立国際医療研究センター病院の国際感染症センター トラベルクリニックは、帰国後の体調不良に関して24時間対応を行っている。正直なところ、医師やスタッフの患者対応はいまいち(やけに偉そう)だが、医師が2名体制で診断してくれたし、経験も豊富であろうしおすすめ。

今回は山梨から近い病院を選んだが、都立駒込病院も良いだろう。ワクチン外来しか受診したことがないが、感染症の専門医がいる。

 

しかし、何と言っても予防が一番大切だ。蚊にさされないこと、虫刺されや傷などの患部を清潔にしておくことなどで防げるものばかりだ。そして、虫刺されが腫れたときは温泉に入らない!ここ大事。

せっかくの休暇は布団の中で終わってしまったが、得られた教訓は大きい。

 

国立国際医療研究センター病院は立派な建物だった。なんと病院内にタリーズがあった!すごい。

f:id:taaku3:20170305232733j:plain