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インドネシア・ジャワ島旅行記① ミャンマーのパアンからタイ経由でインドネシアへ

ミャンマーでは4月13日から17日が水祭りと新年にあたり、2週間ほど祝日だ。その休暇に合わせて、4月14日から22日までインドネシアのジャワ島を旅してきた。社会人ならではの駆け足の旅。

インドネシアと聞くと、どんなイメージがあるだろうか?正直なところ、僕の中ではスマトラ沖大地震やバリ島のリゾートのイメージが強く、その他の知識はほとんどない。大して気になっていた国というわけではなかったのだけど、ミャンマーから比較的安く行ける場所と考えると有力候補に挙がってきた。

実際のところ、インドネシアの魅力は僕の期待をはるかに上まわり、文化・歴史・食事いずれも素晴らしく、すっかり魅了されてしまった。この国を知るには7日間では全然足りず、あと1ヶ月は見て回りたい、また戻ってきたいと何度も思ってしまう。

 

さて、今回の旅の目的は世界遺産であるボロブドゥール遺跡を見ることと、秘境のビーチと言われるカリムンジャワ島に行くことのふたつだ。ボロブドゥール遺跡はご存知のとおり世界三大仏教遺跡のひとつであり、その美しいサンライズレリーフが知られている。一方、カリムンジャワ島は認知度も低く、たまたまネットで見つけたのだが、珊瑚礁に囲まれ、イルカやウミガメが見られる美しい海らしい。

いま住んでいるミャンマーのパアンを起点に、インドネシアのジャワ島を旅した記録を書いていこうと思う。

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パアンからの脱出

いま僕が住むミャンマーのパアンには空港がない。一応あるはあるのだが、偉い僧侶が反対したとかで、実際は使われていない。そのため、パアンから海外へ行くルートはかなり限られている。

ひとつはヤンゴンまでバスで行ってヤンゴン空港から飛行機に乗る方法。もうひとつは陸路でタイ側に抜け、そのからバスや飛行機で移動する方法だ。しかし、タイに行くならまだしも、さらに別の国へ行くと考えると、ヤンゴン空港だと飛行機が限られる。ならばタイ経由で出国してみようと今回は試してみた。

ミャンマーのパアンからタイのバンコクまでの移動ルートはこちら。

ミャンマー・パアンから国境の町ミャワディーまで行き、陸路でタイのメーソートに渡った後、バンコクへの飛行機に乗る。さらに最初の目的地であるジョグジャカルタまではバンコクからジャカルタへ、ジャカルタからジョグジャカルタへフライトを乗り継いで行かねばならない。

出発前のすったもんだ

移動が多くなればなるほど、滞在期間が長くなればなるほど、トラブルはそれ比例して増えるものだ。そういうトラブルも含めて、旅のおもしろさなのだが、まさかパアンから出発するだけでもつまづくとは思ってもみなかった。

パアンからタイ国境の街・ミャワディーまで行くには、乗り合いタクシーが数も多く便利だ。パアンのダウンタウンから頻繁に出ていて、特に予約なしでも乗れる。

ただ、今回は出発日が水祭り期間にあたったため、バスやタクシーなどの交通機関が限られてしまい、移動がとにかく大変になってしまう。そこで事前にチケットを購入することにした。

2週間前から何度かバスや乗り合いタクシーのチケットを扱うお店に訪問し、出発日の乗り合いタクシーを予約しようと試みるも、どうやら水祭り期間でも乗り合いタクシーはあるらしいが、チケットは出発前日でないと購入できないと言われてしまう。

 

そこで出発前日、話を付けておいたお店にチケットを買いに行く。

ところが・・お店が閉まってる!今日来いって言ってたこないだのオヤジいない!なんてこった・・素直に信じた自分がバカだった・・。

メーソートからの飛行機に乗り遅れればインドネシアまでい行けなくなってしまう。乗り合いタクシーの乗り場に行ってみると、車を貸し切るしかないという。料金は90,000チャット。何人かで乗り合わせるならまだしも、ひとりで3時間の道のりにしては高すぎる。

結局、いつもお世話になっている近所のおばちゃんが車探しに奔走してくれて、50,000チャットで借りられることに。いつもであれば10,000チャット前後のところを通常の5倍。なかなか痛い金額になってしまった。

まあ、そんなわけでミャワディーの水祭り期間の移動や旅行はおすすめしない。 

パアンからミャワディーへ

出発当日、朝早くから水祭りの騒ぎが始まると聞いたので、渋滞を避けるために朝5時に出発。家の外に出てみると、もうドライバーが待っていた。頼りになる。

まだ暗い中、人も車もほとんどおらず、ぐんぐん飛ばしていく。パアンから途中のコーカレーに架かる橋。

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アジアンハイウェイに合流すれば、ミャワディーまであっという間だ。アジアンハイウェイはタイ側が担当する分はすでに建設が終わっており、その質は日本並みに高く、ミャンマーの道路との差は一目瞭然。

結局、2時間ちょっとでパアンからミャワディーに到着した。イミグレ事務所も空いていて、8時前にはタイのメーソートに入国できた。タイとの国境線であるモエイ川では泳いでる人がいる。病気とかにならないのかな・・。

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メーソートからバンコク

メーソートからバンコクドンムアン空港へ向かうべく、タイ側のイミグレを出たすぐのところから、バイクタクシーに乗る。メーソート空港まで3キロ弱、10分ほどであっという間に着いてしまう。料金は言い値で60バーツ。

メーソート空港はザ・田舎の空港。それもそのはず、Nok Airバンコク行きの4便しか飛んでいなかった。現在、拡張工事を行っているらしく、それが終われば近代的な空港になるかもしれない。

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メーソートからドンムアン空港までは約1時間のフライト。プロモーション価格であれば30ドルかからない金額で乗れてしまう。バスもあるようだが、時間と金額を考えると時間のない社会人旅行者にはおすすめだ。(そもそもバンコクからメーソートへ直に来る必要がある人はいるとは思えなんだけど、タイは飛ばしてミャンマーへ陸路で入りたい人にとってはありかもしれない。)

案外厳しいセキュリティチェックをパスして、飛行機に搭乗する。LCCながら、機内ではおつまみと小さなペットボトルの水が配られた。

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そして、定刻どおりにバンコクドンムアン空港に到着。ここからジャカルタまではいくつかの航空会社が運行しているが、最安値だったAirAsiaを選択。往復で300ドルほど。

こちらの地図を参考にしながら、混み合うチェックインカウンターを通り過ぎ、セルフチェックイン機で並ぶことなくチェックイン完了。預け荷物がなければ本当におすすめ。このセルフチェックイン機がターミナルの外にあるため、見つけにくいので要注意。

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チェックイン後、小腹が空いたのでターミナル1とターミナル2の間にあるMagic Gardenで腹ごしらえ。事前にお金をデポジットして、好きなものを注文する。デポジットカードを返却すると、残金は返金して貰える仕組み。ローカルフードは100バーツしない手頃な価格で食べられた。

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バンコクからジャカルタ

ドンムアン空港のイミグレを抜け、飛行機に搭乗する。定刻どおりの離陸し、4時間ほどでジャカルタスカルノハッタ空港に到着した。AirAsia利用ということで遅延を覚悟していたが、帰りの便も定刻どおりの離発着で運が良かった。

 

そうそう、このスカルノハッタ空港、良い評判をまったくと言ってもいいほど聞かない。怪しい客引きや誤魔化しが横行する両替所、窃盗などなど・・。

そんな事前情報にびくびくしながら、出国ゲートを出てみると・・薄暗く閑散としている。21時着で遅かったためか、客引きもおらず、誰にも声をかけられなかった。これはこれでちょっと寂しい。

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ゲートすぐの両替所で両替。特に誤魔化しもなく、正しい金額を受け取った。もちろん一緒にカウントしたあとで、嫌がれようともしっかり自分でも数える。向こうも人間なので悪意がなくとも間違えることもあるしね。

ちなみにレートは1ドル=13,150ルピアだった。空港のレートはかなり悪いと聞いていたが、後日ジョグジャカルタとスラマンでそれぞれレートが良いという両替所で両替したが、レートは13,200ルピアと13,175ルピアで、それほど大きな差はなかった。ジャカルタ市内のレートは分からないが、大きな金額を両替しないのであれば、手間を考えると、空港で全額を両替しちゃうのもありなんじゃないかと思う。

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両替後、TELCOMSELのSIMカードを購入。SIM自体は60,000ルピア、インターネット2GBが120,000ルピアで計180,000ルピア。旅行期間中、どこでも通じて、4Gはサクサクで快適だった。情報収集しながら旅ができるのでおすすめ。

そして、タクシーに乗って空港近くのホテルへ。明日はジャカルタから最初の目的地のジョグジャカルタへ向かう。長い長い移動の一日だった。

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次編へ続く・・。