インドネシア・ジャワ島旅行記④ 秘境カリムンジャワ、辿り着けず・・・
カリムンジャワ国立公園。
ジャワ島の情報を調べていたときに偶然見つけたビーチリゾート。あまりビーチやリゾート地に興味のない僕は、普段であれば軽く流してしまっただろう。しかし、27の島々で成るカリムンジャワ島は手付かずの自然が残り、サンゴ礁が広がる美しい海にはイルカやウミガメが生息する。しかも”アクセスが悪い”らしい。旅 ≒ 移動な僕にとって、これこそ惹かれる旅行先はない。行ってみるしかない。
引用:Karimun Jawa | Raja Wisata – Biro Perjalanan Wisata
ジョグジャカルタからスマランへ
カリムンジャワの情報が分かりやすくまとめられているインドネシア中部ジャワ州観光局情報サイトによれば、カリムンジャワへはスマランという町から2時間ほどのジェパラ港から船に乗ればいいらしい。ただ、毎日運行しているわけではないため、旅の日程上、もうひとつの選択肢であるスマランのケンダル港発の船に乗らねばならない。そこで、まずはジョグジャカルタからスマランへ向かうことにした。
ホテルをチェックアウトし、ジョンボールバスターミナルへ向かう。到着すると、ボロブドゥール行きのバスに勧誘するおっちゃんたちがワラワラ寄ってきた。スマランに行きたいと伝えると、急に興味を失くし、ターミナルを教えてくれた。どうやらスマランに行く観光客は少なく、ここで儲ける気もないようだ。
スマランまではエアコン付きバスで45,000ルピア。6時過ぎから17時前までほぼ1時間おきで出ているようだ。バスの乗り心地もよく景色を眺めているとあっという間だ。
3時間ほどでスマランのTerboyoというバスターミナルに到着する。ただ、ここのバスターミナル、市内からかなり離れている上に、治安もあまり良くないと聞く。ジョグジャカルタからのバスは市内の外れのバスターミナルで停まったあと、高速道路に乗り、市内を通らずにこのバスターミナルに向かう。
市内に向かうのであれば、Terboyoバスターミナルではなく、Banyumanikという別のバスターミナルで降りると良いらしい。後日もう一度、バスでスマランに来ることになるのだが、そこでトランススマランで市内に移動した。その方がずいぶん時間が節約できた。
Terboyoバスターミナルからも、市内を結ぶバス路線のトランススマランが出ていて市内に行ける。価格は一律3,500ルピア。トランスジョグジャにトランススマランと、インドネシアの市内移動は便利で安くて助かる。Balai Cotaという駅で1度乗り換えをして、予約したホテル近くのSimpang Limaまで行く。
トランススマランの路線図。途切れているけれど・・
スマラン発の高速船は・・
ホテルにチェックインし、フロントに翌日のタクシーの手配を依頼する。それと、念のため、高速船の空き情報を確かめるため、運行会社にも電話をしてもらえるようお願いする。
カリムンジャワのホテル情報を調べながら待っていると、フロントのお兄さんが「明日ケンダル港からの高速船はありません」と。
え~~~~!
なんとスマランのケンダル港からは土曜日しか船が出ていなかった。火曜日と木曜日の船は一時的なキャンペーンで、火曜日の船はジェパラ発に変更、木曜日は休船となったらしい。ああ、もっと早く確認しておけばよかったなあ・・今回の旅、3度目の後悔。
スマランからジェパラまではバスで3時間、タクシーで1〜2時間ほど。木曜日は偶然ながらジェパラ行きのフェリーは出ている。翌日ジェパラ発の高速船に乗ってもどうにか帰ってこれる。
この時点で取りうる選択肢は3つ。
①翌日、朝一でスマランからジェパラに向かう
②今すぐホテルをチェックアウトして、ジェパラに向かう
③諦める
散々迷って・・①を選択。次に移動手段をどうするか。これもまた3択。
①タクシー:150,000〜200,000ルピア、いつでも
②乗り合いバン:50,000ルピア、朝6時以降
③バイクタクシー:100,000ルピアほど、いつでも
①が確実で、②は船の時間までに到着できない可能性があり、③は最も事故のリスクが高い。どれも一長一短なのだが、懐事情を考えて、結局フロントのお兄さんが紹介してくれた②乗り合いバンで行くことにした。
待てど暮らせど・・
翌朝、約束の6時前にはホテルをチェックアウトし、ホテル前で待っていた。
が、待てど暮らせど、一向に約束したバンはやってこない。フロントから運行会社に電話してもつながらない。そうして6時を回り、6時半を過ぎ・・
ついにジェパラまで行けないことを悟った。カリムンジャワどころか、ジェパラにも辿り付けなかった。
自分の情報と準備不足ゆえなのだが、さすがに約束したのに来なかったバンに対する行き所のない怒りと、目的地であるカリムンジャワに辿り付けなかった悔しさが入り混じり、妙に落ち込んでしまった。
カリムンジャワ行きの注意点
カリムンジャワへの渡航を考えている方は、高速船やフェリー会社への運行スケジュールとチケットの残数の事前確認を忘れずに。当たり前のことなのだが、僕の場合は確認が遅くなり、結局たどり着けなかった。
Webサイトではほとんどアクセス情報が掲載されておらず、最新情報でない可能性もあるので、現地で情報収集することが重要。
ツアーで行くこともできるらしく、料金は100,000ルピアくらいから。日程が限られている場合は、ツアーの方が確実かもしれない。
ぜひ行かれた方、最新情報を教えてください。
スマランのホテルからは街並みが見渡せた。伝統的な瓦屋根の家が多い。
次編に続く・・