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インドネシア・ジャワ島旅行記② ジョグジャカルタ・プランバナン寺院群を見る

旅って人それぞれ色々な楽しみ方がある。リゾート地でゆっくりとした時間を過ごす人もいれば、買い物や食を楽しむ人、安宿を渡り歩く人。

僕にとって旅の醍醐味は新しい土地に行くことだ。バスや電車を乗り継いでまだ見たことのない町に行く。単に移動が好きということもあるけれど、見知らぬ地でその雰囲気を肌で感じ、ローカルな料理を食べ、すれ違う人と一言二言交わしていく・・。そう漂流するような旅が好きだ。

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ジャカルタからジョグジャカルタ

今回の目的のひとつ、ボロブドゥール遺跡を観に行くため、ジャカルタからジャワ島中部に位置するジョグジャカルタへ向かう。ボロブドゥール遺跡は世界最大級の仏教遺跡であり、カンボジアアンコールワットミャンマーバガンと並んで、世界三大仏教遺跡と言われている世界遺産だ。ジョグジャカルタから車で1時間ほどのところにある。

ジャカルタからジョグジャカルタへはバスや鉄道といった選択肢があるが、時間の節約のため、飛行機で向かう。インドネシアで人気のLion Airを試してみたかったが、安いフライトすでに売り切れていた。再びAirAsiaを利用。

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ちなみにバンコクからはジャカルタで入国せずに、トランスファーができたんだけど、チケットが割高だったことと、前日の移動が長かったため、しっかり休みを取れるようホテルに宿泊したかったことから翌日の便を別々に予約した。社会人旅行ならでは、疲れて帰っては仕事に支障が出てしまうので、どうしても体力を温存することに気を使ってしまう。

ジャカルタからジョグジャカルタまでは1時間ちょっとで到着する。着陸直前に眼下に広がった、噴煙を上げるマウピ山とその麓に広がる街並みはとても美しかった。(離発着時には電子機器が使えず撮影できなかった泣)

 

プランバナン寺院群

ジョグジャカルタ近郊にはボロブドゥール遺跡のほかに、プランバナン寺院群というもうひとつの世界遺産がある。ジョグジャカルタの空港から近く、市内からもアクセスが良いため、ボロブドゥールへ行く前に立ち寄ることにした。 

途中渋滞にあったり、タクシーの運ちゃんに変な場所に連れて行かれたりしたが、空港からは30分かからずプランバナン寺院群に着いた。料金は50,000ルピア。 

外国人専用ゲートでチケットを購入する。チケット料金は18ドルをその日の両替レートで換算したもの。僕が行った日は大人が234,000ルピア、子どもと学生が117,000ルピアだった。正直なところ、外国人料金は現地人に比べて極端に高いし、遺跡の規模からしても割高な印象を覚えてしまう。

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ゲートをパスして、入場するとすぐプランバナン寺院が見えてくる。プランバナン寺院群は240の仏教ヒンドゥー教寺院からなるが、プランバナン寺院はその中でも中心的な存在。

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小さな博物館も園内にあり、修復の様子が見られる。

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広い公園内を回るために自転車をレンタルした。自転車コースが定められていて、園内のひと通り遺跡が見られるようになっている。料金は10,000ルピア、所要時間は20分ほど。

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こちらはセウ寺院。園内の外れに位置するため、ほとんど人がおらず、ゆっくりと鑑賞することができる。

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プランバナン寺院群は少し地味な印象ではあるが、建物の造形は美しく、レリーフをひとつずつ見ていけるほど飽きずに楽しめる。ボロブドゥール遺跡とセットでの訪問がおすすめ。

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プランバナン寺院群からボロブドゥールへ

翌日ボロブドゥール遺跡のサンライズツアーに参加するべく、ボロブドゥール町内でゲストハウスを予約していたため、プランバナン寺院群から一路、ボロブドゥール遺跡のあるボロブドゥールへ向かう。

プランバナン寺院群から市内には、近くのトランスジョグジャの乗り場から、A1のバスに乗れば、市内まで乗り換えなしで行くことができる。料金は3,500ルピア。市内からボロブドゥールへは、ジョンボールバスターミナルか、ギワンガンバスターミナルかどちらかのバスターミナルからローカルバスに乗る。

僕はバスを試してみたかったので、ボロブドゥールへ近いジョンボールバスターミナルまでトランスジョグジャで行き、ローカルバスを乗ることにした。トランスジョグジャのバスは綺麗で乗り心地が良い。

ただ、この時の僕はこのあとの長い長い道のりを知る由もなかった・・。

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結論から言えば、僕は市内から出発するボロブドゥールへのローカルバスの最終便に乗り遅れた。4時10分頃、まだジョンボールバスターミナルに辿りつけていない僕は、たまたまをこの記事を読んで、最終便が4時であることを知った。

そもそもなぜバスターミナルに4時までに辿り着けなかったかと言えば、いくつもの要因が重なり合ってそうなったとしか言えない。

ひとつは空港周辺の道路で工事をしていてひどい渋滞が発生していた。渋滞でも構わずインドネシアのマナーの悪いドライバーたちは割り込み、バスは急ブレーキを繰り返したのだ。ついにその揺れに耐えきれなくなった隣の少年がゲロをバス内にぶちまけた。

車内に充満する強烈な臭いと、渋滞でなかなか進まないバス。旅先でもらいゲロは絶対に避けたい。耐えきれなくなった僕はバスから、気持ち悪さを解消するために近くのバス停まで歩くことにした。不思議なことに気持ち悪さの次に空腹がやってきた。遅めの昼食を済ませ、やっとこ着いたバス停で乗り換えのバスを待つものの、待てど暮らせどバスはやってこない。そうして、最終バスの時間が過ぎた。 

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それでもめげずにボルブドゥールへ行く手段を探していると、ギワンガンバスターミナルであれば、5時までバスがあるという情報を見つける。ジョグジャカルタの町を挟んで、ジョンボールバスターミナルの対角線に位置するギワンガンバスターミナル。わずかな望みにかけて、バイクタクシーを捕まえ急かして向かう。

4時45分、ギワンガンバスターミナルに無事に到着。近くのおっちゃんに聞いてみると、最終バスは5時らしい。間に合ったことの喜びとともにダッシュで発車所まで向かう。

が・・・バスがない。結局、4時が最終だった。

気付けば、時間的にも金銭的にも一番ロスが大きい選択をしてしまった。ここからボロブドゥールへは、バイクタクシーで来た道を戻り、ジョンボールバスターミナル近くを通り、向かうことになる。案の定、町はずれのバスターミナルにはタクシーもほとんどおらず、こんな時間にボロブドゥールなんて行きたくないというオーラぷんぷんのタクシーを交渉し、お値段は250,000IDR。高すぎる・・。

 

どこかひとつでも違う選択をしていればきっと間に合っただろう。

個人的にはゲロった少年に八つ当たりしたいところだが、涙を流しながら苦しそうな表情をしていた彼を攻める気にもなれず、何とも言えない悔しさが残る。

この旅で2回目の失敗による痛い出費。

 

そんなわけで、クーラーががんがん効いた車を独り占めし、美しい夕陽を見ながらボロブドゥールに向かう。到着したころにはもう外は真っ暗だった。

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ちなみにボロブドゥールで宿泊したこのホテルはおすすめ。遺跡にも徒歩5分ほどと近く、部屋も清潔でレストランの食事も美味しかった。

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次に続く・・