7days

とらえどころのない感情

今朝、事務所のスタッフが亡くなった。享年67歳だった。

彼は僕らのお父さんみたいな存在で、いつもスタッフには平等に接し、時には厳しく、でも辛抱強い正確で事務所や事業を支えてくれていた。

先々週から体調を崩し入院していたが、水祭りが明ければ無事に復帰できそうだと話していた。なのに急な訃報が届いたときはあまりのショックに言葉が出なかった。

いまも彼や彼の家族のことを考えると、この気持ちをどう受け取ったら良いか分からない。いまだに戻ってくるんじゃないかという感覚もあるし、亡くなったことが信じることができない。

人はなぜこんなにもすぐ逝ってしまうのだろう。

 

大学時代からこの仕事に関わりはじめて、これまで3人の方を亡くした。

ひとりはインターン時代に一番お世話になった先輩でいつか一緒に働きたいと思っていた人だ。インターン後、久しぶりに事務所に遊びに行こうとした前日、急に亡くなってしまった。もうひとりは学生時代にお世話になった人で、トルコの地震緊急支援中に余震で被災し亡くなった。そして、前職時代に親身に厳しく接してくれた大先輩である。

ひとりひとりを思い出すと、何ともとらえどころのない感情が湧いてくる。

悲しみだけではない。彼らに対する尊敬の念、感謝、申し訳なさ、後悔。そうしたものがまぜこぜになって一気に溢れ出てくる。

もう一度会いたい、感謝の念を伝えたい、ごめんなさいと謝りたい、あの時にもっとこうしておけばよかった。

こうした感情と生きていくことが人生なのだろうか。

 

明後日、彼のお葬式に参列する。

彼の家族に何と言えば良いだろう、このとらえどころのないの気持ちをどう受けいればいいだろう。

こんなことはブログで書くべきではないのかもしれないけれど、いまの気持ちを残したくて書いている。